行政書士試験 民法の正答率・得点目標
- 択一問題:7問/9問 (28点/36点)
- 記述式問題:20点/40点
択一問題の得点目標の設定根拠
行政書士試験の合格率を10%程度に調整するため、記述式は毎年採点基準が変わることが指摘されています。つまり、択一問題の平均点が高かった年は記述式の採点は厳しく、逆に、択一問題の平均点が低かった年は記述式の採点が甘くなることが確認されています。
従って、記述式の得点に頼ることはリスクがあるため、
記述式の得点に頼らず、できるだけ択一だけで合格点の180点の得点を目指しましょう!
では、択一だけで行政書士試験の合格点である180点(行政試験センター:合格基準)を得点するためには、民法の目標点数を何点に設定すべきなのか?
LECリーガルマインドのカリスマ先生である横溝先生が、択一だけで180点目指した場合の民法の正答率目標についてブログで公開されており、7問/9問と設定されていたため、本ブログでも同じ正答率(7問/9問)を設定させて頂きました。
記述式問題の得点目標の設定根拠
行政書士試験の民法の記述式の問題は毎年2題出題されますが、
2問中、1問は比較的簡単(必須の知識)で、もう1問は難易度が高い傾向にあります!
例えば、具体的に令和2年度の民法の記述式の問題を確認してみましょう。
令和2年度の問45は、合格のために必須の知識である「詐欺又は強迫(96条)」に関する問題であり、96条を覚えておけば解ける問題であるため、難易度は低いです。
一方、令和2年度の問46は、合格のために必須の知識の「不動産に関する物権の変動の対抗要件(177条)」の条文知識だけでは解答することができず、最判昭44.1.16、最判平8.10.29の判旨(背信的悪意者との売買自体は無効とはならない)の知識まで求められるため、難易度はかなり高いです。
以上を踏まえ、2問中の難易度の高い問題で得点することはかなりハードルが高い一方、難易度が低い問題は、必須の条文を覚えておけば満点(20/20点)を狙うことも可能です。
従って、記述式の問題は合格率調整のために毎年採点基準の厳しさが変化しますが、得点目標としては20/40点を狙っていきましょう!
まとめ
- 記述抜きで合格点である180点を目指すために、択一は7問/9問を目指す!
- 記述式は、条文知識で対応できる問題の完答を目指し、20点/40点を目指す!!
- 択一問題:7問/9問 (28点/36点)
- 記述式問題:20点/40点
次回は、この得点目標を達成するために、どんな知識・勉強が必要か説明していきます!
行政書士試験の民法は1番ボリュームがあって大変ですが、頑張っていきましょう!
いっくん@issay_univ
記述式対策のためのおすすめの問題集
記述式問題を解くことで民法の理解が深まるので、記述式は早めの対策をおすすめしています。また、以下の合格革命シリーズの方がLECの出る順シリーズよりも簡単なので、最初は合格革命シリーズの記述式の問題集から取り組むと良いと思います。
- 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 2022年度
- 2022年版 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集
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