評価まとめ
- 総合評価:★★★★☆
- 使うタイミング:勉強初期~試験直前
- 購入すべきか否か:買っておきましょう
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いわゆる『あしべつ』と呼ばれる過去問題集
行政書士試験で最も売れている市販の過去問題集です(Amazonランキングリンク先)
自分も勉強を開始した当初,この本を使って過去問題演習をしました。
「合格革命 行政書士 肢別過去問集」の特徴
- 本試験の過去問を中心に問題が一肢ごとに分解されている
- 見開きで一肢ごとに解説が確認できる
- オリジナル問題も追加されている
- 民法大改正に対応している
- 重要ポイントが下線や青文字で強調されている
- 肢ごとに重要度が表示されている
良いところ・悪いところ
良いところ
- 全分野をカバー
一冊を通じて行政書士試験にどんな問題が出題されるか全体像を把握できる。 - 一肢ごとに正誤を確認できる
本試験の択一問題は5肢から構成されます。勉強初期は5肢全ての正誤の判断は大変だと思いますので,一肢ごとに分解されていて助かります。 - 同じ論点(例えば同じ条文)の問題が1問に集約
サクサク問題演習が進むと思います。
悪いところ
- 内容の誤りが複数確認されています。
購入された方はTAC出版の正誤表を必ず確認しましょう。 - 行政書士試験に必要な論点を全て網羅していない。
この本に記載されている論点以外も問題もかなり出題されると思ってください。 - 解説が不十分
問題と解説が見開きになって便利なところもあるのですが,解説のスペースが小さく不十分です。
特に判例問題の解説はほとんど役に立たない - 同じ論点の過去問が一肢にまとめられてしまっている。
これが一番の問題点です.行政書士試験は重要論点に関して,色んな角度から問われます.「あしべつ」だけでは応用力が身に付きません.
絶対にやってはいけない勉強法
『あしべつ』を何回も回すだけで行政書士試験に合格できるという都市伝説が存在しますが、
『あしべつ』だけで過去問題演習した場合、
99%不合格になります!
理由は、上記の”悪いところ”で書いた通り、『あしべつ』で扱われていない論点もたくさん行政書士試験で出題されるからです。
『あしべつ』は、行政書士試験の出題範囲の一部!
と思って取り組んでください!
カリスマ行政書士の平林先生も同様の指摘をされています:
肢別本は、学習の初期段階からやり込むと良いでしょう。最初は分からなくてもいいから、どんどんやってみる。4周くらいすると、なんとなく正誤判定ができるようになってくる。ここから、さらに回転をする…という方が多いようですが、そこが誤った使い方と自分は思います。
— 平林勉(行政書士試験講師) (@hiraba_t) November 26, 2021
上手く『あしべつ』を使って効率よく行政書士試験の合格を目指しましょう!!
いっくん@issay_univ
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